お待たせしました、2年ぶりに行われた「HARCOの春フェス 2014」について、ブログを書きます。まずは4/21、渋谷duo MUSIC EXCHANGEのレポートから。あいにくの雨にもかかわらず、たくさんの人が集まってくれました、ありがとうございます!
今回はほぼすべての演奏を「春フェス2014バンド」とでも言いますか、このメンバーが担当しました。まずみんなを支えなくてはいけないドラムは、この僕。ライブで20曲以上、本格的にドラムを叩くのは、BLUE BOYの解散ライブ以来、約16年ぶり。この日に向けて、ブランクを埋めるためにひたすら練習しましたよ〜。
(すべての写真撮影:祖父江綾子さん)
ベースはHARCOバンドでおなじみのイトケンこと伊藤健太。泰行さんとの飲み仲間でもあり、僕も一度そこに混ぜて、3人でヤンチャな夜を過ごしたこともあります。今回に向けて、イトケンと2人ででリハーサルに入ったりもしました。お、この日は蝶ネクタイ。
マリンバとキーボードは、おなじくいつでも手伝ってもらっているシーナアキコ。杉瀬さんのライブサポートも務めていて、杉瀬さんが東京に来る時はたいていシーナさんちにお泊まりしているそう。今回もリハと本番の期間、3泊ぐらいしてました。
そしてギターはヒックスヴィルの中森泰弘さん。シーナさんと同じく、杉瀬さんのライブやレコーディングに関わっていて、泰行さんとも親交が深かったところから、お願いしました。僕は一緒に演奏させてもらうのは今回がまったくの初めてでしたが、さすが、120%の安定感。今回もし中森さんがいなかったら、と考えるとヒヤーッします。
さて、そんな春フェスバンドをバックに、ライブ1番目は大阪から来てくれた杉瀬陽子さん。そもそも今回のキャスティングのきっかけは、昨年の秋に行われた杉瀬さんの東京でのワンマンライブを、泰行さんも僕もたまたま見に行っていて、そこでこの3人が顔を合わせたところから始まります。
おもに最新アルバム「遠雷」からたくさんの曲を。杉瀬さんと目を合わせると、つい楽しくなってしまって、あとで聴いたら結構舞い上がっているのがドラムから感じ取れました、失礼失礼。
ライブ2番目は堀込泰行さん。昨年のキリンジ脱退から、この日がソロとしての本格的なライブ第1弾ということもあって、その瞬間を見逃すまいと集まってくれた方も多いのではないでしょうか。キリンジ時代の曲に加え、まだ仮タイトルの新曲を4曲も披露、攻めの姿勢!
3番目は僕、HARCO。2曲目の「ワークショップ」は泰行さんと共に在籍していたインディーズレーベル「ナチュラルファウンデーション」時代の楽曲。当時はまだ冨田ラボと名乗る前の、冨田恵一さんプロデュースでした。シーナさんのマリンバと中森さんのギターがハモるフレーズが、なんともトロピカル。ここまで再現できたの、久しぶりです。「Night Hike」と「カーブミラー」はドラムセットを叩きながら歌ってますが、これも実はこの日がほぼ初挑戦。「THE BAND」のドラムボーカル、リヴォン・ヘルムの映像を何度も見て、研究したりしていました。
1 巻き戻す時間
2 ワークショップ
3 Night Hike
4 カーブミラー
5 BLUE×4
6 世界でいちばん頑張ってる君に
7 南三陸ミシン工房のうた
アンコールは出演者全員、といっても6人で、セッション。僕の「愛されたいから」という曲を、泰行さんにギター、杉瀬さんにコーラスをお願いして。
そしてもう1曲は「口笛は春の雨」。この曲は「泰行さんAメロ→杉瀬さんBメロ→僕がサビ」という進行で、作詞も含めてリレー形式で作曲していって完成させた、春フェスのための書き下ろしの1曲です。はじめの泰行さんのAメロの歌詞が「ところが〜」と始まり、かなり度肝を抜かれたのですが、作っていくうちに最後にまたそこに繋がる歌詞になり、なんとも心温まるとてもいい曲になったのでは、と思っています。この日は雨の予報だったので、前日に歌詞を書き終える際に「雨」のシーンを増やし、このタイトルになりました。
最後に「春フェス in TOKYO」に花を添えてくれた、フード&スイーツ&DJのご紹介を。フードを担当してくれたのは「つむぎや」のおふたり。金子健一さん(左)とマツーラユタカ(右)さん。おふたりともそれぞれタイプの違うカレーを作ってくれました。終了までに200食近くが皆さんのお腹のなかに!
スイーツは「てふてふ」さん。たくさん用意してくれたのですが、なんとオープンからライブスタートまでにすべて売り切れてしまいました。限定数のプリンアラモードのほか、お持ち帰りもできるマフィンや焼き菓子セットなど、どれも大人気でした。
DJは、アーバンサウンドで音楽通を唸らす「流線形」のクニモンド瀧口さん。実は瀧口さんとは僕は、知り合って15年以上経つくらいの、古くからの関係なのです。杉瀬さんと同じレーベルで活動していたり、泰行さんとも音楽性が近いところから、お誘いしました。楽屋にもほぼ全曲聴こえてきましたが、シティポップ好きのツボを突く選曲、とても良かったです。この日のおもな選曲リストは
こちら。
カメラマンの祖父江さんによると、僕がduoに集まってくれたお客さんの動きを隙間から覗きながら、「ここがひとつの街のようだ」と言っていたのが印象的だったそうです。まさしく全25曲の楽曲を皆さんが盛り上げてくれて、この日だけの「街=シティ」が完成しました。さて、続いては4/26の大阪編をお送りします。