ブログに書くのが遅くなってしまいましたが、京都を拠点として活動する劇団「ヨーロッパ企画」の、第38回公演「遊星ブンボーグの接近」の音楽を、昨年の秋頃、担当しました。
コメディを得意とするヨーロッパ企画。全国で1万人以上を動員する、人気劇団です。僕は演劇の音楽制作は初めて。ヨーロッパ企画代表の上田誠さんが、ありがたいことに僕の音楽を初期の時代からずっと聴いてくれていたそうで、こうやって声をかけていただきました。
そして僕の「文房具の音」という歌も知っていてくれて、数年前から「文房具コメディ」というものを書いてみたいと思っていた上田さんは、僕のその曲から脚本のヒントをいろいろと得たそうなんです。その辺りは、
「遊星ブンボーグの接近」特設サイトのなかの、僕と上田さんの対談で詳しく話しているので、ぜひ読んでみてください。
オファーを受けてから、去年の夏に京都に出かけ、脚本もまだラフなものしかないなかでの稽古を見させてもらいました。どうやら「エチュード」というらしいです。その場のアドリブが、のちのち脚本に組み込まれたりします。音楽でいえばフリーセッションのような。もうこの段階で、ぞんぶんに笑えます!
その後すぐに、上田さんから曲についての細かいリクエストをもらいましたが、このエチュードで全体像がなんとなく把握できたので、参加して良かったと思いました。楽曲は場面の切り替わりで使われることがほとんどで、最終的に全部で10曲を制作。
その際、僕の「文房具の音」のトラックと同じように、文房具を使った時に鳴る音をふんだんに使用しました。当時(2008年)録音した音も、かなり使用しています。インストだけではなく歌もあるのですが、上田さんからの要望で、僕の今までの楽曲からの言葉を引用したり。今回の公演のキャッチフレーズにも、「シリーズ最終回」の歌詞の一部分が使われているんですよ。そこを抜くか(笑)!
音楽が完成したのち、滋賀県にある栗東芸術文化会館さきら中ホールで9/5に行われたプレビュー公演を観に行きました。その後、家で少し手直しして、最終納品。
そして東京公演・下北沢 本多劇場にて、10/3 夜の部のあとのトークショーに参加。上田さん、役者の石田剛太さん、本多力さんとともに、制作秘話などでかなり盛り上がって、楽しかったです。打ち上げにも、ちらっとお邪魔。ヨーロッパ企画の皆さん、そして客演の方々と。
サウンドトラックCDも完成しました。「らくごえいが」に続く、2枚目のサウンドトラックとなります。15分と収録時間は短めですが、ちょうど1000円で買えますよ。はじめは劇場限定でしたが、昨年暮れからライブ会場とハルコレートで購入できるようになりました。Shopページは
こちら。
僕より少し年下にあたるメンバーが多いのですが(GOINGくらい?)、本当に素敵な人たちで、その輪に入れてもらえたのがなによりも嬉しかったです。またこうして参加できたらいいなぁ。